ジェットスポーツの歴史と沿革
1973 年夏、アメリカで世界初の水上オートバイが現れました。この水上オートバイはカワサキ社製の“ジェットスキー”で、同年、発動機付きボートとしてUSCG(米国沿岸警備隊)により承認されました。さっそく川崎重工業の明石工場で、主にアメリカ向けに量産を開始。その後、エンジンや性能を改善したモデルが次々と開発、生産されました。
アメリカで「水と一体になって楽しめる乗り物」としてすぐに競技として発展し、1978年には国際ジェットスキー協会(IJSBA)が設立されました。その後、1992年に国際ジェットスポーツ協会(IJSBA)に名称が変更されました。
日本では1980年にカワサキ社がJS440というモデルで日本小型船舶検査機構(JCI)の予備検査を取得し、本格的な国内生産・販売が始まりました。その後、1987年にカワサキ社がJS650を、1990年にヤマハ社がMJ650TXを発表した頃から、スズキ社のスティンガージェットや「SEADOO」ヤマハなど各メーカーの関連団体がワンメイクレース(参加艇を同一メーカー・同一機種に限定したレース)を開催するようになりました。
競技の普及につれ、さまざまな機種が一堂に会したレースへの要望も高まりました。こうした状況を受け、1992年6月に日本ジェットスポーツ連盟「JAPAN JET SPORTS FEDERATION(略称JJSF)」が発足。どのメーカーに対しても中立の立場で、機種にこだわらない排気量別の統一ルールを作成し、レースを運営するようになりました。
JJSFはまた、国際ジェットスポーツ協会(IJSBA)とも連携を取りながら、国内ルールの制定や改正、選手やレース艇の登録管理も行っています。さらに、排気音の低減対策や鉛、MTBE(*)など使用燃料の制限など、環境保全対策並びに競技会の安全対策、日常活動のマナー向上などに関わる普及啓発活動に努めています。
(*)MTBE:メチルターシャリーブチルエーテル。発がん性があるとされる、エーテル系有機化合物
ジェットスポーツの競技方法
競技に参加するには、小型船舶操縦免許を取得したのち、講習会を経て、JJSFのレーシングライセンスを取得する必要があります。
競技は以下のふたつに大別されます。
- クローズドコース競技: スピード競技。決められたコースを周回し、速さを競う。
- フリースタイル競技: アクロバット競技。演技の点数を争う。
ルール
JJSFが主催、公認または承認する競技会では、JJSF制定の国内競技規則にのっとって行われます。詳しい内容については、JJSF公式サイトの規則集を参照ください。
道具・コース
クローズドコース競技
フリースタイル競技
お問い合わせ先
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日本ジェットスポーツ連盟
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