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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

研究奨励の会 ご報告 2019年度

笹川スポーツ研究助成「研究奨励の会」

研究奨励の会

4月19日、「研究奨励の会」を公益財団法人日本科学協会と共同で開催しました。この会は、分野の異なる研究者同士が、多くの交流を通じて互いの研究発展に寄与することを目的としています。

「研究成果発表会」では、2018年度「優秀研究賞」受賞者の代表4名に貴重な研究成果を発表していただき、フロアの聴講者から多くの質問や意見が出されました。

「決定通知書授与式」では、2019年度採択研究者の代表3名に、理事長の渡邉 一利から決定通知書が授与されました。また、2018年度「優秀研究賞」受賞者の表彰も行いました。

「研究者交流会」では、2018年度「優秀研究賞」受賞者6名全員に、パネル発表をしていただきました。研究者間で自身の研究テーマに関する活発な情報交換が行われ、有意義な交流会となりました。

吉沢 直 氏

テーマ1:吉沢 直 氏

田中 千晶 氏

テーマ2:田中 千晶 氏

辻 大士 氏

テーマ3:辻 大士 氏

日時
2019年4月19日(金)10:00~15:00
場所
ANAインターコンチネンタルホテル東京 地下1階
参加者
299名(採択研究者、その他学識者、スポーツ推進団体、マスメディア関係者など)

2019年度笹川スポーツ研究助成の総評

選考委員長 山口 泰雄(神戸大学大学院名誉教授・流通科学大学特任教授)

山口 泰雄氏

  笹川スポーツ研究助成は、2011年度より人文・社会科学領域の研究を支援することを目的として始まり、2019年度で9回目を迎えました。今回は269件の申請から49件の研究が採択されました。採択者の皆様、誠におめでとうございます。

  笹川スポーツ研究助成は数少ない「スポーツの人文・社会科学領域」の助成制度であり、2012年度からは39歳以下の若手研究者を対象とする「奨励研究」の枠を設けました。学術研究に関わる助成制度として代表的なものといえば日本学術振興会の科学研究費助成があげられますが、残念ながら大学院生には申請資格がありません。そのため笹川スポーツ研究助成は、大学院生にとっての「希望の星」となりました。

  また午前中には2018年度の優秀研究賞受賞者による研究発表も行われました。受賞演題を見ると、「アクティブ・スポーツママとは?」「運動部活動における体罰と鍛錬の境界」、「オリパラ教育の効果」「自治体スポーツイベント」など、今日的な課題で、ユニークな内容でした。受賞者の皆様、誠におめでとうございます。
  2018年度の採択研究には、オリンピック・パラリンピックやワールドマスターズゲームズに関わる研究をはじめ、障害児・者のスポーツ、スポーツツーリズム、児童の体力と身体活動・スポーツなど、時代のニーズを反映した多様なテーマが見られました。
  来年2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。皆様は1964年東京オリンピックの閉会式をご存知でしょうか。まさに閉会式の当日、ザンビアがイギリスから独立しました。式では他国の選手がザンビアの選手を肩車して歩きました。日本の旗手も他国の選手に肩車で持ち上げられ、様々な国の選手が入り交じって歩く姿に、見る者は感動を覚えました。スポーツには素晴らしい力があることを象徴するエピソードです。

  受賞した研究を含め、2018年度の採択研究の結果は全て、「研究成果報告書」としてまとめられています。しかし、報告書を読む人の数は限られています。そこで、これまでのすべての採択研究者の皆様には、研究成果の発表、海外の学会での発表や学会誌・研究誌への積極的な投稿をお願いしたいと思います。
  最後になりますが、皆様の今後のご活躍を祈念してお祝いの言葉とさせていただきます。

奨励の会
奨励の会
奨励の会

2018年度笹川スポーツ研究助成「研究成果発表会」・「パネル発表」

※「優秀研究賞」受賞者による