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国際情報
International information

「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

知る学ぶ
Knowledge

日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

スポネットかくだ「部活動チーム」発足の背景

角田市の部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行における取り組み

スポネットかくだでは2019年の設立直後から健康スポーツ懇談会を開催し、角田市のスポーツにおける課題を各世代(幼児、小中高生、働く世代、シニアなど)で整理をし、角田市のスポーツの現状を踏まえ、「幼児スポーツ」の課題解決を第1優先としました。

小中高生のスポーツは、中学校の運動部活動の地域展開・地域クラブ活動への移行など全国的に変革期にあることから、第2優先を「中学校部活動」の課題解決としました。部活動の現状と課題等について情報を共有することを目的に、地域スポーツ関係者に加え、学校関係者、保護者も含めた懇談会を2020年度から開催。中学校の部活動の見直し、在り方の検討を開始しました。

角田市教育委員会は「子どものための部活動のあり方検討」の基本方針を定め、また、角田市スポーツ推進計画を見直し、アクションプランで中学校部活動の課題の整理、解決策の検討をスポネットかくだが取り組むこととし役割が明確になりました。

子どものための部活動懇談会

懇談会には、中学校における部活動の現状とその課題等を広く抽出するため、中学校の教員、保護者、スポーツ少年団等に加入する子の保護者、地域スポーツ団体の指導者、指定管理者が参加しました。アンケートも実施し、「学校」「生徒、保護者」「部活の延長団体」など、それぞれの立場でそれぞれが部活動へ対するさまざまな想いを持っていることが分かりました。

現在の部活動の課題

学校
・少子化で部活動の維持が困難(10年後に生徒が32%減少)
・教員の競技経験に関わらず顧問となることが多々ある(指導レベルに差がある)
・教員は本来業務が多い中で、部活動の顧問を担っている
生徒、保護者
・やりたい競技種目がない
・顧問によっては活動内容が不十分(小学校時のスポ少より技術的指導レベル低下)

今後の部活動の課題

「休日の部活動が地域部活動」へ移行した時の課題
・部活動の位置づけ(目的や任意か必須かなど)
・地域部活動を誰が行うのか(団体か指導者かなど)
・学校部活(平日)とのすり合わせ(連携や練習日の調整など)
・保護者の理解(送迎や新たな費用負担など) など
中体連など市町村の地区大会が抱える課題
・教員減少で運営負担増など
・教員減少で運営負担増など

2021年・子どものための部活動検討チーム発足(2022年「部活動チーム」名称変更)

市教育委員会が策定した基本方針、子どものための部活動懇談会で把握した課題、国の部活動改革の動向を踏まえ、地域スポーツと連携した「かくだ版の部活動のあり方」の検討を目的とし部活動チームが発足しました。

7回のチーム会議を開催し、部活動の目的の整理や今後の方向性の検討、生徒や保護者への周知、教員・生徒・保護者アンケートの実施などに取り組みました。

部活動のあり方検討の方向性として、部活動の目的を「子どもたちのスポーツに親しむ機会の保証・生涯スポーツの広がりにつなげる」とし、アンケート結果含め、角田市の部活動の地域移行に関する情報を生徒・保護者に対してチラシ「中学校の部活動だより」で周知しました(保護者説明会も実施)。

そして2023年3月に「角田市における部活動の地域移行推進基本計画」を、角田市、角田市教育委員会とともに策定。国は2023年度~2025年度は部活動の地域移行「改革推進期間」と示し、角田市も角田中学校(運動部11、文化部5)と北角田中学校(運動部6、文化部2)の二つの中学校で、休日の部活動の地域移行を段階的に進める計画としました。