いわばスポーツ外交のカオス(混沌)、いや主戦場である。「スポーツアコード」という一連の国際会議が5月26日から31日まで、ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた。国際オリンピック委員会(IOC)や国際競技団体、スポーツ関係者ら約2,000人が参加した超ビッグなイベントだった。
日本ではあまり知られていない。それもそのはず、毎年開催ながら、始まったのが10年前である。経費節約のため、いろんな国際会議をまとめてやろうという魂胆で、国際大会招致都市や競技団体、スポーツ関連企業、メディアが展示ブースを設ける。相互交流のエリアもあって、あちこちでシャンパン片手にナイショ話が交わされたのだった。