他方、一般の学生は、上記のような「学校運動部」活動に接する機会は多くないが、「学校スポーツクラブ」や「放課後学校」などに参加する機会があることがある。
「学校スポーツクラブ」は、現在教育科学技術部が積極的に普及を推進しているが、教師が監督として指導を行いながら、一般学生が課外に運動を集団でおこなうものである。そのイメージは日本の「運動部活動」に近い。教師は指導を行うが、基本的には無給で対応することが多いものの、モデル事業の指定を受け教育庁(日本でいう教育委員会に相当。)から財政的支援がある場合は、そこから、指導教諭への手当の支給が行われることがある模様である。
そのほか、韓国では、親の塾通いの費用などの私教育費低減のため、学校での「放課後学校」の取り組みが盛んである。非常に分かりやすく言えば、「塾」や「お稽古ごと」を学校そのものが包含してしまったものと理解すればよい。この中には、体育活動を行うものもあり、費用も月10000W~30000W程度である。
例えば、筆者が訪問したソウル市内のある小学校では、ゴルフ練習、テニスのほか、乗馬(費用は月11万W程度)なども実施されていた。
そのほか、学生が自主的に、趣味やスポーツなどを行う「トンアリ活動」なども行われている。
なお、正課の授業時間以外に行われるこれの活動は、その定義も区分も不分明なところがあり、実態としては、区別なく、同じようなものとして理解されていることも多い。