韓国においても、原則小学校は学級担任制、中学校・高校は教科担任制であるところ、体育に関しては中学校・高校の体育教員の配置のほか、小学校においても、専門の競技の指導を中心として、一部の学校で専担教員が配置されている。
①小学校体育専担教員の状況
小学校では、専門の競技の指導を中心とした体育専担教員(通常、1年単位の契約制である。)が一部の学校に配置され、2010年は4,196校に配置されている。
②中学校体育教員の状況
2010年度の中学校体育教員は、総計8,242名で、このうち女性は1,464名(17.8%)。
(参考:日本の中学校担任教科別の保健体育免許状保有教員は全体(232,528人)の11.4%程度(2007年「学校教員統計調査」における抽出調査による)であり、全体の人数に乗ずれば、約26,400人前後と推計される。)
③高等学校体育教員の状況
2010年度の高等学校体育教員は、総計5,850名で、このうち女性は707名(12.1%)である。
(参考:日本の高等学校担任教科別の保健体育免許状保有教員は全体(234,278人)の10.6%程度(2007年「学校教員統計調査」における抽出調査による)であり、全体の人数に乗ずれば、約24,800人前後と推計される。)
日本における直接的統計がないこともあり、両者を端的に評価することは難しいが、韓国よりも日本の方が、生徒数・教員数に比しても、保健体育教員が多いことは明らかであり、これは、教育課程全体における体育の占める重みやウエイトと無関係ではないと考えられる。