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国際情報
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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

ダーツ

集中力と戦略がカギ。世代を超えて楽しめるユニバーサル性も魅力!

ダーツの歴史と沿革

円形のダーツボード(的)を狙ってダーツ(矢)を投げ、得点を競う室内ゲームです。起源は15世紀のイギリスで、戦場の兵士たちが戦いの合間に弓矢を使って遊んだことと言われ、その後、弓を使わずに短く切った矢を素手で投げ合う競技へとかわり、的(ボード)もワイン樽などを使ってゲームを楽しむようになりました。さらに、切り株を的に使うようになり、天然の年輪を利用することで標的を狙ったり、得点をつけたりといったゲームが始まったと言われています。

1896年にイギリス人ブライアン・ガムリン氏が、的に点数区分をつける方法を考案し、現在のダーツボードの原型ができあがり、競技ルールも徐々に確立され、普及していきました。1924年にはイギリスダーツ協会(National Darts Association)が設立され、1927年に始まったオール・ロンドン・トーナメントは、第二次世界大戦で中断したものの、1947年に復活し、現在も世界のビッグ・トーナメントとして継続開催されています。1976年には世界ダーツ連盟(World Darts Federation)がロンドンで設立され、日本も1977年に加盟しています。

競技スポーツとして発展する一方で、ダーツは手軽な娯楽としての人気も高まっていきます。コントロールを競うゲームなので集中力が要求されますが、特別な体力などは必要ないため、性別や年齢を問わず競え、世代を超えたファミリースポーツとしても人気です。近年は、集中力や計算機能力向上などによる「教育スポーツ」や、高齢者や障害のある人でも楽しめる「生涯スポーツ」としての注目も高まっています。

ダーツの競技方法

ゲーム方法は多くの種類がありますが、ここでは代表的なゲームをご紹介します。

  • 01(ゼロ・ワン)ゲーム:
    自分の持ち点を得点分だけ減らしていき、最も早く0点としたプレーヤーが勝利するゲーム。持ち点の設定には301点、701点などがあり、公式大会は持ち点501点の501(ファイブ・オー・ワン)ゲームが行われる。
  • チェイスゲーム:
    2人で行う陣取りゲーム。
  • ラウンド・ザ・クロック : 1から順番にダーツを入れていき、早く20に入れることを競うゲーム。

ダーツの用具など

  • ダーツボード:

    ボードは、円を20等分した1~20までの扇状の面とダブル・トリプルと呼ばれる細い枠、さらに中央にブルと呼ばれる2重の円で構成されています。ブルは外側をシングルブルまたはアウターブル、内側をダブルブルまたはインナーブルと呼びます。

    公式戦で使われるボードは、直径45.5cm厚み3.7cm重さ4.8kg、得点エリアのサイズなどは世界ダーツ連盟によって統一されています。

    62通りもの得点の違うスポットに自在に投げ込んでゲームを組み立て、競うスポーツです。3本1組のダーツ(矢)を用い、他の器具を使用せず体のコントロールで直接投げるため、技術だけでなく身体の総合的なコントロールと集中力の持続が必要です。

得点の数え方

ボード名 点数
シングル ナンバーの数字
ダブル ナンバーの2倍
トリプル ナンバーの3倍
シングルブル 25点
ダブルブル 50点(25×2)
  • ダーツ(矢) : 3本1組。長さ30.5cm以内、重さ50g以下という規定がありますが、18~24gが一般的です。自分の使いやすい重さを選ぶことが大切ですし、各パーツ(フライト、シャフト、バレル、ポイント)を組み合わせてオリジナルのダーツを作ることもできます。

お問い合わせ先

社団法人 日本ダーツ協会
〒123-0855 東京都足立区本木南町19-12
TEL:03-6905-7711 FAX:03-6905-7722

【参考】
World Darts Federation(国際ダーツ連盟)