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「スポーツ・フォー・オール」の理念を共有する国際機関や日本国外の組織との連携、国際会議での研究成果の発表などを行います。また、諸外国のスポーツ政策の比較、研究、情報収集に積極的に取り組んでいます。

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日本のスポーツ政策についての論考、部活動やこどもの運動実施率などのスポーツ界の諸問題に関するコラム、スポーツ史に残る貴重な証言など、様々な読み物コンテンツを作成し、スポーツの果たすべき役割を考察しています。

オーケーゴルフ

一般的なゴルフをアレンジし、誰もが気軽に楽しめる生涯スポーツ

オーケーゴルフの歴史・沿革

オーケーゴルフの歴史・沿革

オーケーゴルフは日本発祥のスポーツ。「誰でも一緒に楽しめる」をコンセプトに、一般的なゴルフの道具やルールなどをアレンジした生涯スポーツで、年齢性別問わず、また技術の有無問わず気軽に始めることができる。

オーケーゴルフの誕生、歴史の始まりのきっかけは1982年。元日本オーケーゴルフ協会理事長の山田昌夫氏が、アメリカのゴルフ財団NGFのゲーリー・ワイレン博士の論文と出合い、「環境に配慮し、誰でも安価に気軽に楽しめる新しいゴルフを日本に」と思ったことに由来する。
翌1983年、東京女子体育大学と共同で飛距離を落とした「飛ばないボール」の開発に着手。さらに、ゴルフコースを小規模にしたり、グリーン上に「OKゾーン」を設置することで難易度を落とすなど、一般のゴルフとの差別化を図りより気軽にプレーできるように、ルール上の見直しも進めた。

そして1991年、オーケーゴルフのおおよその構想がまとまる。モデルコースとして「オーケーゴルフ立川」を造り、ここでルールや道具の実験、開発を重ねた。同時に、普及促進を目的とした「日本オーケーゴルフ協会」も設立。この1991がオーケーゴルフの歴史の出発点と言える。その後も数年にわたり、さまざまな開発や実験を加えながらノウハウを確立していった。

オーケーゴルフの歴史・沿革

2002年、島根県美都町(現:島根県益田市)に、国内第1号となるオーケーゴルフ場「ひだまりパークみと」を開設。オーケーゴルフとともに、一般のゴルフもプレイできるようになった。以来、その気軽さと健康にも良いという理由で、愛好者も徐々に増え、現在は年齢や障害の有無に関わらず、幅広い人が楽しめるスポーツとして親しまれている。

オーケーゴルフの概要

オーケーゴルフの概要

基本的な競技方法はゴルフに準じるが、オーケーゴルフには主に4つの独特の特徴がある。

1・OKボールの使用:一般のゴルフボールに比べ、打感は同じで飛距離が半分程度の特製ボール。

2・グリーンとティーグランドが人工芝:環境への配慮と天候に左右されない快適プレー、さらに反発力を吸収することで難易度を落とすため。

3・カップの周囲にOKゾーンを設定:カップを中心に直径90cm程度のOKゾーンが設定され、ゾーン内にボールが入れば、プラス1打でホールアウトできる。

4・新競技方法の採用:ゴルフコースを小規模にし、基本的に1ラウンド9ホールでパー36、プレー所用時間は約1時間半程度。

オーケーゴルフのルール

オーケーゴルフのルール

基本的な競技方法はゴルフに準じるが、一部、独自のルールが設定されている。

・飛距離を落とした特製のOKボール以外は使用禁止。

・グリーン上のカップ周囲に設定されたOKゾーンにボールが入ると「OK」となり、1打加えてホールアウトできる。

・コース内はどこでも、車いすの乗り入れができる。

・その他、各ゴルフ場が設定するローカルルールに従う。

オーケーゴルフのコート・用具

■ボール:特製のOKボールを使う。一般的なゴルフボールに比べ、初速スピードはほぼ同じだが、飛距離は約55~65%(個人差あり)で開発されている。

■クラブ:一般のゴルフクラブ、またはオーケーゴルフ専用のクラブを使う。パターを含め、7本以内まで使用可。

■シューズ:スパイクのないシューズ、または運動靴。

■コース:敷地面積7,000~20,000坪程度。グリーンとティーグランドには人工芝を採用。車いすの乗り入れも可能。